「06”6 26 夏のSUPER YAMAMEの世界」LURE FISHING 渡辺良雄が行く東北浪漫旅。
夏山女魚
<いつものように南会津へ>

■赤紫の、カワナデシコが咲き乱れるこの季節になると、福島県西部に位置する南会津に向ってしまう。

90年代は、愛犬だったイングリッシュセッター狩猟犬ゲン太君を連れての旅だった。毎週のように出掛けていましたが、本当に楽しかったです。その頃から比べて、河川環境も大きく変わってしまいましたが、河原の土手には今でもカワナデシコが迎えてくれます。


本流の山女魚釣りは、他の渓流釣りでは味わえない達成感があります。それは、修羅場を潜り抜けた巨大な山女魚と釣師との大勝負だからです。是非皆さんにも、この感動と興奮を感じていただきたいと思っています。
ビッグヒット■夏山女魚の習性とは。
本流通い歴35年が過ぎた。バカの一つ覚えとは申せ、どうして擬餌鉤に凝ってしまったのだろうか。釣師は、色好みが多いと聞くが、俺は真面目一筋にやってきた男である。誰だよ!トンでもねぇ何て抜かすヤツは!横から口を挟むんじゃないですよ。

と言いたい所だが、釣りに行くときゃいつもオンナが一緒だったナァ〜。夜の遊びも半端じゃなかった!そんな俺が、何のこたぁねぇ山の女に惚れてしまったのよ!
でも、この女にだけは家庭的問題は起らなんだ。

その正体とは、銀箔のボディーにパールブル−が散りばめられている山女魚だったからである。

トンだ寄り道をしてしまったが、本流に棲息する尺上の山女魚を抱いたら、他の渓流にいる幼い山女魚じゃ満足できる訳は無いのだ。この日は、AM:5:00からキャストを開始した。天候は絶好の曇り空だった。水量も適量で、水温は14度を指していた。
予感がした!この流れのオープニング(展開ポイント)には、絶対に数匹の熟女魚がタムロしている筈だ。
案の定!2投目のオリジナルブレードに、ズッシリと乗り掛かってきたのだ。


熟女魚の横顔■尺上山女魚の感触。
本流ヤマメは、4月から5月までの春先では20cm〜25cm程度だが、6月下旬ともなると25cmから30cmにもなる。やがて初夏の陽射しが差し込み始めると、一気に水温が上昇して小魚を荒食いし始める。こうなると、養魚場のニジマスと同じく喰った量の2/1が体重になるから恐ろしい成長度合いだ。夏の終わりには、40cmを超える熟女魚となる。

この本流ヤマメは、何を食って短期間で巨大化するのだろうか。
水棲昆虫でも、カゲロウでも有りません。10cm前後の小魚の群れを襲って、一日に50匹ほど荒食いするのです。永年の観察から、これら小魚に似せた擬似カラーを何とか作り出そうとしていた。しかし、所詮趣味本位の工具しかなかったから、失敗の連続だった。

こうした経験から、ようやく実績が証明した擬餌鉤を作れるようになりました。
初めての方にとっては、余りにもド派手に見えるかもしれませんが、婚姻色のオイカワをご存知でしょうか?山女魚の胃の内容物90%が、産卵期を迎えたオイカワなのです。その時期以外の色も、ご承知の通りキラキラとパールメタリックに輝いています。


hit■シングルフックの応用。
本流の山女魚と言えども、口が凄く柔らかい。
その割には、テールウオークが烈しいからトリプルルフックだとダメージを与えてしまいかねない。増して尺以下の山女魚だったら、目も当てられない。だからシングルフックをフレキシブル(ダクロンアイ)に工夫してダメージを少なくしているのだ。


今シーズンは二度目の釣行だった。
コンディションも最高だったから、ヒットすることは時間の問題だった。私は、川面を見ただけで何処に山女魚がいるか判断がつくようになっていた。水深は70cm前後。底石が見えるか見えないかぐらいが丁度いいのだ。



是だけ大きな山女魚がヒットすると、まるでボロ雑巾が引っ掛かったようにズッシリと重くなる。ストライクを確実にするには、この時の合わせが重要になってくる。強く合わせて置かないと、足元まで来て反転バレてしまうのだ。今回セレクトしたのは、ゴールド地金に上面レッド。ブルーのパーマークを施している。このルアーは、絶対の自信作でもある。

リリース
■6月中旬から、本流アユの解禁前日まで。
そして秋口の禁漁前二週間だけが尺上山女魚を狙う時期と決めています
釣り始めた頃は、ヒットした獲物を見せびらかすようにキャッチしていました。
しかし、15年ほど前からはキープはしていません。

どうしてもダメージが大きくリリース不可能な時には、持ち帰り美味しく戴きます。
当時から比べると、河川環境が大きく変化してしまいましたが、本流に生き抜く尺上山女魚は今も健在です。擬餌鉤師として、スポーツフィッシャーとして優しさをモットーにゲ−ムフィッシングを楽しんで行きたいと思います。

akifishing lure■金型はバイト。
オリジナル塗装を施しているブレードは、セントラルバイトである。
このルアーは、スプーンその物に似ているが、ヘッドからバックエッジまで緩やかに湾曲している。このために、水圧をしっかりと保持してくれる。この原理が、足元まで川底を這ってくる要素なのだ。

写真のカラーリングを見て欲しい。
ハッキリとした色塗りは一箇所もありません。全て、オーバーブラッシングによる重ね塗り3Dです。だから、地金から好き透るように見えるのです。もちろん、観賞用ではありません。このカラーリングが、水中でウォブリングした時、小魚の色彩。又は傷つき血を流したショッキングカラーとなるのです。
チョッと難しい解説をしてしまいましたが、一枚一枚を丁寧に仕上げているからこそ、敢えてお知らせするのです。ショッピング! ☆本流のDVD
MAIL
FOM